配信日:2005年07月19日
第140号
★あける
梅雨明けですね。
この数日は30度を超える猛暑です。
梅雨明けの「あける」の意味には、明るくなる、ひらくなど、良いことが
あるという意味を持っているようですが、この猛暑、そしてこれからの猛暑を
考えると、気分は「あける」にはほど遠い感じがします。
今年も夏ばてしないように、毎日のエアロバイクでドンドン汗をかいて、
体を気持ちよくしたいと思っています。
★夏休みの走り
7月9日(土)10日(日)「行こうよ」で、山形、酒田、そして秋田
(予定は新潟でしたが)へ行ってきました。
また、16日からの3連休で、琵琶湖を1周してきました。
私にとっては夏休みの走りです。
9,10日の「行こうよ」は、私を入れて3人。花巻から乳業メーカーの
東北支店で営業をしているKさんの参加で、車での「行こうよ」になりました。
山形「金沢屋」で、米沢牛のすき焼きを食べ、また今度来るときには、
東京の松本ですと言えば、お元気ですかと言われるような馴染みになりたいと、
いろいろ食べ、お店の人といろいろ話し。
これで、京都、新潟、函館、網走、釧路、仙台に続き山形に馴染みの店が
できました。
出羽三山の一つ、湯殿山で温泉に入り、酒田へ。
酒田では、以前行ったことのある寿司屋「こい勢」で、のどグロなど地魚の
寿司を食う。まだ酒田には馴染みの店が出来ません。
10日は市内、本間家、美術館などを見学、酒田の本間家の勢いを感じ、
文化とは富の偏りから生まれるのを感じる。
大雨の中、秋田へ郷土料理を食べようと行ったのですが、日曜日でアウト。
ホテルの和食料理店で、個性がない、普通の郷土料理を食べる。
ホテルのように、全ての人を対象にすると、つまらない郷土料理になってしまう。
16日からは、12日からの関西出張を利用して、琵琶湖一周にチャレンジ。
以前から琵琶湖の里山、お寺を訪ねてみたかったので、好機到来。
大津の琵琶湖ホテルに泊まり、割烹魚忠で食事。昔の町屋を生かした、
本格割烹で満足。
ふすまに、有名な画家(名前を忘れました)の描いた、季節の草花が
落ち着きをつくり、料理も満足。関西の人にはお薦めです。
翌日朝、7時から「草津市立水生植物公園みずの森」へ、蓮を見に行きました。
上野の忍ばずの池にはよく見に行くのですが、ここのはスゴイ、蓮の量と
種類が段違い。素晴らしい感動。
朝食を食べて、比叡山坂本へ、延暦寺などのお寺巡り。
湖西線で雄琴へ、仰木の棚田を見る。地元の人は感心がない人が多く、
探すのに一苦労。タクシーでぐるり。
素晴らしかったのは、湖西線 新旭下車の里山探検。
針江地区のわき水の美しさ、生水といわれ、生活の中に取り入れられている、
かばたで、湖西の貴重な水文化を体験しました。
NHKのテレビ「里山」で有名になった、三五郎さんのかばたを訪ね、
街中で出会った、田中さんの家に上がり込み、かばたの話をたっぷり聞きました。
生水で造った豆腐と酒を買い込んで電車の中で味見。
その日は湖西線の終点、永原で宿泊。京都の人に聞いても長浜と間違える人が
多く、ひなびた田舎です。いろいろな町おこしの最中で楽しめそうなところです。
琵琶湖一周の電車が通るようになると、もっと身近になるのでは。
翌日は、長浜の街中を散歩、街づくりがよくできたよいところでした。
最後は近江八幡へ。食いしん坊発揮で、近江牛のステーキ、美味。
驚いたのは近江八幡の和菓子や「たねや」で和菓子を買い、タクシーを
頼んだところ、タクシー乗車まで送られ、運賃1200円はお店持ちでした。
菓子代は3500円。近江商人を近くに感じました。
旅行中に大事なメモ手帳をなくしてしまい、残念。
よい夏休みの走りでした。
★マイカレンダー 7月4日(月)?15日(金)
4日(月)から15日(金)まで、
商品開発カウンセリングシステム「THE SOLUTION」と
「生活ナレッジ・マイニング」の提案で、いろいろな企業の方々に会いました。
お会いした各企業のテーマは「健康」です。
みな健康、健康でブームの感じがします。
この中で本当に成功するのは何社になるのか気になります。
健康で成功するには、「日常化」がポイントだと考えています。
特別にではなく、日常化するにはどんなことが必要か。
「ハミガキに学ぶ」が私の成功のモットーです。
その他、社内教育、生活ナレッジの打ち合わせ、コンサルティングの打ち合わせ、
関西への出張など忙しかったんですが、夏の走りが入ったので元気元気です。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
・・・‥‥……………‥・・‥…………‥‥‥・・・‥…………‥・・
ミネラルスタート
■『店頭基点』
★解 説
「店頭基点」のために従来のピラミッド型の組織を逆さにして、組織図の
いちばん上にお客様があり、そのお客様と出会う販売第一線の社員を現場の
上司が支え、それをまた部門の長が支えるという構図。一番下の部分で社長が
支える。
「逆ピラミッド」が当然のこと。この組織でなにより重要不可欠なのは、
その根底にある「支え」「奉仕する」という奉仕者(サーバント)としての
精神。経営者が従来のように、上から下へ指令、命令を一方的に与えるという
スタイルは通用しない。
サーバントリーダーシップの精神が重要。
池田守男 資生堂社長 朝日新聞 2005.05.16
★ミネラル
企業のトップになることは、人格を磨くこと、サーバントになること。
素晴らしい概念です。
私はわがままだから、サーバントになりたいとは思わない、出来るだけ自由で、
好き勝手に生きたい。
自由で、好き勝手の人たちとチームを組んで仕事をしたいと思ってきました。
5?6人ぐらいのチーム限度では。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『小さな空間にやすらぎ』
★解 説
幼稚園、小学校に「子供の体のサイズにあわせた安心感のある空間」
「子供は母親のように包んでくれる空間を求める傾向がある」
子供たちのもう1つの小さな居場所として「マンガ本、テレビゲームの
小さな画面が、リアルな居場所に」
若者のネット上の会話、電車内の化粧、携帯電話への没入、地べたに座り込ん
で自分の場を確保など。
これらは自分だけの空間を持ち歩いていると形容。
都市の大人たちの、カフェや隠れ家風の店なども小さな空間にやすらぎでは
ないか。
★ミネラル
私にとって、小さなやすらぎ空間は、トイレの中です。他人の目を気にせず
自分の世界に没入できるところが魅力です。みんな小さな安らぎ空間を求めてい
るのですね。広い空間の反対でおもしろい。ビジネスチャンスになるのでは。
小さなやすらぎ空間商品とは?
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『手強い上司の操縦術』
★解 説
上司と上手な関係を作るには、まず自分の方針や信念を上司に主張する。
組織の利害をいちばんに考えていることを上司にわからせるのだ。
その際、エゴは捨てること。この場合のエゴとはうぬぼれ、自尊心だと理解を。
自分が正しいと主張するまでもないときは、無用な軋轢をさけることも大切な
ことだ。ただ、自分が信じる原則と目標のためには闘うことも忘れてはならな
い。
自分の尊厳を損なうような屈辱、嫌がらせ、攻撃には対抗することも必要。
二つ目は、上司に程良い服従心を与え、距離を置き、かつ腹を割った対話を
心がけることを薦めたい。服従心を示すとは忠誠心を示すことであり、屈服す
ることではない。
また、上司を分析することも大切なことだ。相手を知ればコミュニケーション
手段もわかる。上司が神経質だったり、興奮しやすいタイプなら、安心させる
テクニックを磨き、打てば響くようなタイプなら、もっぱらユーモアと軽い調
子を心がけることも技術だ。要は頭を働かせることだ。
最後は、上司と信頼し合うことだ。当たり前といえば当たり前なのだが、
これがいちばん難しい。上司はもともと組織内で力があり、部下とは対等な
関係ではない。
しかし、上司の地位や権力を恨んではいけない。また彼らの風評を恐れても
いけない。自分なりの関係を築き、積極的な姿勢で臨むことが必要。
ただ単に不愉快な上司と、あからさまに口汚くののしるタイプの上司を見分け
なくてはならない。なぜなら前者とはうまくやっていけるが、後者とやってい
くのは明らかに無理だからだ。そういうときは、次の上司に期待するしかない。
大リーグヤンキース トーリ監督 日経新聞2004.07.27
★ミネラル
野球もビジネスもチームワークは同じ。成果を出すにはチームワークのあり
方、ボスとの仕事の仕方を学ばなければならない。能力を発揮するベースとし
て、上司との付き合い方をマスターすることが必要です。
しかし、服従することでは有りません。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『米欧男性消費』
★解 説
今社会が成熟するにつれて、消費行動はステータス向上のためから、自分
発見のためへと移行する。男性が対局にある女性的なモノを試してみるのは
自然の成り行きでは。と同時に米国では、固定された人生観よりも、いかに
多種多様な価値観を享受できるかで人は評価される。
そこに規定外な、同性愛者の生き方や趣向がテレビで取り上げられ、彼らの
価値観がメディアを通じて一般男性にも浸透しやすくなっている。
米国の消費者意識は、男か女かという「これかあれか」という選択より
「これもあれも」という趣向が非常に強くなっている。
TBWAチャイアット・デイ社 フックワージー氏
日経流通新聞2004.02.03
★ミネラル
多様という概念が重要になってくると言われていますが、多様のイメージが
しにくく、具体的になっていない感じがします。多様とはどういうことか、
多様な魅力とはどんな魅力なのか、考えてみたいと思います。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『階層の二極化』
★解 説
階層の二極化「希望格差」。薄々感じているのは「格差」が経済的なものと
いうよりは「将来的に希望がもてる人、希望がもてない人」の格差。
「ステータス格差」正社員とフリーターの間には、「将来の展望が開けない」
「他人から評価されない」といった質的断絶。
このことから生まれる絶望感の広がりと近年のある種の犯罪の増加に関連が
あるのでは。
山田昌弘(東京学芸大学教授)
★ミネラル
希望がありそうに見えて、格差が固定してしまっていることに、いまの若者
は気づいているのではないか。
このことが、いらだちを生んでいるのではないか。深刻な問題です。
・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第140号 (2005/7/19) (c) 1999 Japan Orientation
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・