1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第265号

配信日:2010年7月20日

7月20日(火)
参議院選挙で民主党が惨敗し、ねじれ国会にどう対応していくのか気になるところです。国民も、政党も、大きな変化を前にして困惑、躊躇している状況では。福祉・財政・経済(何が優先かも含めて)の、これからのロードマップ(いつまでにも明確に)を早く提示してほしいものです。政治の信頼を取り戻すことが民主党の今やることでは。
ツイッターも再開しました。 http://twitter.com/katsu1970
マーケティング、商品開発、生活、食、映画、本などについてつぶやいています。

■『米国型資本主義』
★気づき
 米国型市場重視型は、技術革新の突破局面で優れているものの、大きな社会的コストを抱えるという欠点を持っている。このコストの例としては、貧富の格差が極めて大きいこと、平均殺人率が10万にあたり日本の10倍もの高さになるなど社会病理が深刻なこと、訴訟に対するコストが国内総生産の2.3%と高い訴訟社会であること。日本的協調型は、新技術の成熟局面で優位性を発揮し社会的コストも少ない。

★コメント
 貧富の差が開くと社会的コストが高まり、新しい成長が困難になる。日本もアメリカ型に似てきている。今後スウェーデンなどの北欧社会制度を学ばなければ。
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■『小さなひらめき』
★気づき
 京都から東京までの新幹線の車内で、サラリーマンが退屈しのぎに電卓をたたいて遊んでいた。それを見て液晶で小さなゲーム機をつくれないかと思い付いた。任天堂の開発担当者だった横井軍平氏の話。小さなひらめきが大きな変革につながる。
「春秋」日経新聞 2009.4.21

★コメント
 セレンディピティーは偶然に生まれるのではなく、偶然を引き抜く力がないと形にならない。日常の問題意識、課題意識、その構えが重要。
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■『職人的モノづくり』
★気づき
 生き方とモノづくりが一体になって、強い情熱が仕事につながっている。「職人というのは職業ではなくて『生き方』だと思っている」永六輔氏

★コメント
 日本オリエンテーションは企業ではなくて、職人事務所をめざしています。想いが一番大事な事務所にしたいと考えています。
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■『プライシングの重要性』
★気づき
 製品・サービスの価値とコスト、価格の関係を見直し、コストの増分以上に価値を高められるなら、デフレ化でもより高い値付けが可能。
日経産業新聞 2003.1.10

★コメント
 パフォーマンスとコストの関係が問われている。中価格でもハイパフォーマンスなら買いたい商品になる。今の消費者は目が肥えている。
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■『アバランシェ効果』
★気づき
 最初はささやかなことが、全く予期しなかった破局的効果を生む現象。絶縁破壊などはその一例で、強い電場の基で加速されたわずかな電子が、原子に衝突して次々に電子を叩き出し、絶縁体を破壊する例。21世紀の情報化社会では世界の片隅にある一片の情報が瞬く間に増幅され、人々の共有するところとなる。情報化社会は最もアバランシェ(雪崩現象)が起こりやすい脆弱な社会構造を持っている。
経済気象台 朝日新聞 2004.7.15

★コメント
 些細なことが大きな現象をもたらす状況が生まれています。電子業界ではアバランシェ降伏の研究が進んでいます。社会がアバランシェ化していくと、全く予期できないことがたくさん生じてくるのかも。ちょっと気味が悪いですね。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

【マイカレンダー】2010年7月6日(火)〜7月19日(月)
第3回「商品コンセプト企画者育成塾」ゲストスピーカー2人の参加を得て2日間。参加者間のコミュニケーションもよく、気分良く展開しています。コンサルティング、大阪出張がなくなって朝3時ごろまで飲む、人に会う、など元気で疲れました。19日は映画を見た後、出社。メールマガジンを書いています。

ひさかたぶりに、土日朝一番で映画を見る。今回は3本見ました。
「クレイジー・ハート」監督スコット・クーパー キャスト ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール
ミュージック・ロードムービー。落ちぶれた中年のミュージシャンの再生の物語。才能は狂であるが、また素晴らしい。カントリーウエスタンもハートに響き、旅も南部の景色が良かった。マギー・ギレンホールが中年の心を捉える役にぴったり。最後が大人の映画になっていました。中年以上の人にお薦め。

「告白」監督中島哲也 主演松たか子
原作がベストセラーになっていることを知らずに、松たか子ファンとして見に行きました。自分の娘が教え子に殺された女性教師としては、心の中は映画のような復讐を考えているのでしょう。中学生では刑事制裁が出来ません。殺された人の復讐葛藤劇としてみました。出だしも異常で結末も異常ですが、復讐葛藤劇としてみるとなるほどという感じです。中学生はこれをどのようにみているのかが気になります。最後は『なんちゃって』でした。

「地球交響曲第第7番」監督龍村仁
太陽、月、火、大地、水すべての自然に神が存在すると考える神道。男は戦う力、女は受け入れる力。昔の知恵は未来の科学、霊、心、精神の大切さ。これらの概念を写真のような映像で訴えてきます。何回か見てみたいと思っています。感激でした。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第265号(2010/7/20) (c) 1999Japan Orientation
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