1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第257号

配信日:2010年4月6日

『目が語る』『意味あるシンプル』『脱経験的思考』『商品を経験化(感動化)させるには』『穀物世界で収穫減』

4月6日(火)
名刺を「松本勝英」の漢字から「まつもとかつひで」のひらがなにして、初心に帰る。どこに帰るかがちょっと問題です。
仕事にはライス・ワークとライフ・ワークがあります。ライス・ワークとは、食べて行くための仕事、事務所を維持して行くための仕事です。ライフ・ワークとは、想いを持って、ぜひやりたい仕事です。いままでのライス・ワークとライフ・ワークのバランスを変えて、いままで以上にライフ・ワークに重きを置いていきたいと思っています。

■『目が語る』
★気づき
 身体の情動反応が、それが原因になって感情経験が自覚される(気がついたら好きになっていた)。身体の情動反応は無自覚的であることが多く、気づきにくい。「好きだから人はそれを見るのか、それとも見るから好きになるのか」 結論は「見るからよけいに好きになる」。自発的に視線を向けてみることが大事。言葉による自覚的なやりとりは、視線や身振りなどの無自覚的なコミュニケーションに支えられている。
下條信輔 朝日新聞2003.12.04

★コメント
 無自覚の身体情動反応をどう研究するか。赤ちゃんの好きを、日本人の好きを考えてみることが大事では。
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■『意味あるシンプル』
★気づき
 そぎ落とすだけの「ミニマルデザイン」や、おしゃれ感を強調した「シンプルモダン」とは一線を画した、機能性と実用性を兼ね備えた「意味あるシンプル」。国際消費財見本市「テンデス・ライフスタイル展」。過去のデザインを尊重して、現代のニーズに合わせる。余分な色柄を取り除きながら、簡素すぎない物。落ち着けるデザイン、大人の雑貨、時間に磨かれた使えるデザイン。
ユナイテッド・フィーチャー・プレス本間美紀 日経流通新聞2003.09.13

★コメント
 シンプルハート、使い手が使い方を拡げていけるような「シンプル」がいいのでは。
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■『脱経験的思考』
★気づき
 過去の常識はいまの非常識
パック売りは「量をまとめて安く売ればお客にお買い得感を持ってもらえる」という売り手市場の発想。買い手側からの発想は「必要なだけ買いたい」。

★コメント
 買い手発想で考える。しかし、売り手社会にいるとそれが見えなく、感じられなくなってくることが心配。自分の買い物時に内観してみることが必要では。
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■『商品を経験化(感動化)させるには』
★気づき
 商品を経験化させるにはものごとを「ing」化(進行形化)させる。野球のボールに、スピードを計測できるICチップを入れることによってどのくらいスピードが出たかの会話を作る。

★コメント
 感動とは経験を共有化、知覚化することなのだ。
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■『穀物世界で収穫減』
★気づき
 気温が上がり始めると収穫が減り始める。 成長期の気温が適正温度よりも1度高くなるごとに、穀物収穫量は10%低下する。今世紀中に温度は1.4度から5.8度上昇すると予測している。農業が始まってからいかなる世代も経験したことがない高温に直面しかねない。気温の上昇地域は米国カナダの小麦生産地域と、コーンズベルトと呼ばれる米国のトウモロコシ生産地域。現在の農民世代はまた地下水の帯水層の大規模な枯渇に直面する世代。枯渇の原因は強力な揚水ポンプ。3大穀物生産国として全世界の穀物生産量の半分近くを占める中国とインド、米国は、将来水不足の影響を被るおそれがある。人口を安定させ、水の生産性を向上させ、気候を安定化させるため行動を起こさなければ。
レスターゲット・ブラウン読売新聞2003.10.19

★コメント
 2003年での警告です。穀物、温度、水問題がいつ顕在化するのか。すでにじわじわ顕在化しているのでは。 

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

【マイカレンダー】2010年3月16日(火)〜4月5日(月)
16日(火)コンサルティング。気付きから変化のキーワードを開発する。
17日(水)大阪へ、大手電機メーカーの商品企画者社内教育の打ち合わせ。2〜3年かけて、継続的に教育をしていくことに。教育は継続しないと元に戻ってしまう。想いを持って取り組みたい。帰りに久しぶりに京都「京菜」へ。新幹線最終便まで飲み、深夜自宅へ。

18日(木)19日(金)104回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーの最終日。商品の魅力を高め、伝える「ネーミング&パッケージング」と「新商品導入マーケティングプラン作り」。参加企業の事例発表もあり、参加者のヨコの連携もよく気持ち良く終わりました。参加者皆さんに感謝。105回(4月15日スタート)もおもしろくやりたいですね。

20日(土)客員研究員の越湖信一さんの、堺正章さんとのトークショーへ。いままで感じていなかった堺正章さんの生活スタイルに会えました。なかなかでした。
25日(木)企業の新任部長が来社。今後の取り組みに対して意見交換。企業の方の来社歓迎です。
23日(火)から26日(金)は、情報整理、企画書づくり、その他いろいろで事務所仕事。

29日(月)風邪気味。もしかしたら、花粉症かも。
30日(火)パスポートの書き換え。4月29日から5月3日まで、企業の人と二人旅で韓国に行ってきます。午後、企業の部長、マネージャー2人、計3人の方が来社。健康マーケティングについての意見交換。
31日(水)セミナー参加者が来社。時代・市場・生活価値観の変化と商品の切り口開発の話。夕方、企業の人に誘われて、50代の生活研究をしている事務所を訪問。手作りの料理にびっくり。楽しい話し合いが出来ました。感謝。
2日(金)コンサルティングをしている企業の方の異動で、旧執行役員と新執行役員が来社。現状認識と今後の話。神保町「上海朝市」で快食。

3月末はゆっくりいろいろ考えることが出来ました。おもしろい本を多読したいですね。

土日朝一番で映画を見る
「ハート・ロッカー」監督キャスリン・ビグロー、メインキャスト ジェレミー・レナー
イランバグダットの米軍、爆発処理の過酷な生死をかける仕事の現場。少ない予算ですごい映画になっています。しかし、私は米軍処理班よりバグダットの現状が気になりました。 アカデミー賞6部門受賞ですが、ちょっとがっかり。

「渇き」パク・チャヌク監督 キャスト キム・オクビン
韓国的土俗的な、バンパイヤの映画。神父がより人を助けたい、人妻は今の境遇から脱したいを、バンパイヤのストーリーをもとにして描いた映画です。私はあまりラブストーリーだと感じませんでした。西洋のバンパイヤの世界観とは違って、土俗的な感じを強く感じました。映画の評論では愛欲シーが取り上げられていますが、映画にすんなり溶け込んで違和感なし。愛欲シーンが話題になるとちょっと行きにくいです。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第257号(2010/4/6) (c) 1999Japan Orientation
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