配信日:2011年8月18日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第293号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『カッコ悪い「武器博」で戦争問い直して』
『ファッションの世界でゴチャゴチャが最高』
『危険社会』
『企業家精神』
『神経経済学』
◇伝言
◆第112回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
8月25日(木)スタートです。夏の学びもいいですよ。
<顧客創造型新商品開発>をめざす"これから"の新・商品開発セミナー
商品開発を実践的に、深く学ぶ『場』です。
現在、薬品、化粧品、食品、飲料、玩具、住宅設備、パッケージ、輸送、健康などの企業の方々が参加予定です。
8月18日(木)
夏休みで2日遅れのマツモト・ミネラルです。
76円台の円高が続いている。円高を利用して世界の競合メーカーを買収して、過当競争をなくしリーダーを目指す。コマツの戦略は一つのベンチマークでは。東レの韓国進出も、韓国の生産の「ハブ」化とウオン安を活用してグローバルで圧倒的強さを創る。円高をグローバル化の攻めの経営につなげて行けないか。
18日は、北海道の野付半島を一人旅中です。
■『カッコ悪い「武器博」で戦争問い直して』
★気づき
なぜ、人を殺すために生まれてきた道具は、どれもカッコいいのでしょうか?戦闘機、空母、潜水艦、戦車、機関銃…どれもカッコよすぎると僕は思うのです。カッコいいから子供たちが憧れる。プラモデルなんかにもなったりして、それが自然と戦争の美化につながる。もし戦闘機がもっとカッコ悪かったら…。戦車がもっとダサかったら…。機関銃がもっと醜かったら…。きっと戦争に対するイメージも変わると思うのです。
戦争のイメージダウンキャンペーンのために、デザイナーが新時代の武器を提案してみる、なんていう企画はいかがでしょうか。普段は美しいものばかりを考えている人たちが、美しくないものを考えたらどうなるのか。想像しただけで面白そうな気がするのですが。
放送作家 小山薫堂氏
朝日新聞2008.1.15
★コメント
戦争を考える時期である。言われてみると武器はカッコよく見える。人間の中にある攻撃本能とハイテクが結びついて武器が生まれてくるのでは。カッコ悪い武器展賛成。
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■『ファッションの世界でゴチャゴチャが最高』
★気づき
ファッションの世界でゴチャゴチャが最高 ストライプ・オン・ストライプ(男性) 女性の服飾品にも多色・多柄を組み合わせたマルチカラー、柄と柄を組み合わせる「パターン・オン・パターン」 最近の機械式の時計にも、表示盤上に経過時間測定装置、月の満ち欠け表示、重力の影響による制度誤差を解消するシステムなど、さらに小さな表示盤がひしめき合っている、ゴチャゴチャ時計。4つ以上の機能が加わればグランド・コンプリケーション。
★コメント
グランド・コンプリケーション時計「クエルボ・イ・ソブリノス プロミネンテ」が好きです。ネットでご覧あれ。
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■『危険社会』
★気づき
ウルリヒ・ベックは86年の「危険社会」で、市場経済の生み出すリスクが制御可能であったのは「第一の近代」にすぎず、因果関係の複雑さや分業体制の深化からエコロジカルな危機が出現した現在、世界は「第二の近代」に移ったと述べている。
★コメント
市場経済の危機が複雑化して続いている。エコロジカルな危機、異常天候などの「第二の近代」の時代になっている。難しい時代に入っている。
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■『企業家精神』
★気づき
ロバート・フロストは著書「行かなかった道」で「森の中でふたまたの道があり、一方は踏みならされ、もう一方は誰も通った跡がなかった。私は後者を選んだ、それが大きな違いをもたらした。」
★コメント
踏みならされた道を通った人が何人もいるということは、すでにいろいろな発見がされている、既発見の道である。不安ではあるが踏み荒らされていない道を行く。言うことは易しいがなかなか難しい。企業プロジェクトでも新しい道を行くことは難しい。実感。
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■『神経経済学』
★気づき
経済的行為を脳科学で解明(神経経済学) 「1年後に10ドルもらうか、1年1日後に11ドルをもらうか」を尋ねてみると大半の人は額が多い後者を選ぶ、いわば理性の選択で、脳を観察すると理性を司る前頭前野が活発に働いている。同じヒトに「今日10ドルもらうか、明日11ドルもらうか」と聞くと、一転して前者を選ぶ。直近の問題だと、少額でもすぐに欲しくなる。情動脳の発想だ。大脳皮質の内側にある情動の関係する大脳辺縁系が活発だった。
日経新聞2006.1.15
★コメント
神経経済学のベースは、報酬系の問題である。どのような報酬に対して、人間の脳がどのように働くかの研究が進んできている。ボランティアも他人から称賛されるコトが報酬になっているのでは。
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◆土日朝一番の映画
「ツリー・オブ・ライフ」監督テレンス・マリック
父ブラッド・ピット、子ショーン・ペン。ジェシカ・チャスティンが美しかった。似た父と子供の葛藤。自分の子育て体験からも考えさせられた。反抗していたのは、父親ではなく、既存の体制だったのではないか。宗教的観念的コラージュはちょっとうんざり。
「1枚のハガキ」監督新藤兼人 キャスト豊川悦司 大竹しのぶ
新藤兼人の世界である。"農的な世界"乙羽信子と作ってきた"土着的世界"。反戦のテーマも一貫している。農家の一枚の絵から物語が深められていく。大竹しのぶの汚れ役は難しい。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第293号(2011/8/18) (c) 1999Japan Orientation
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