1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第413号

配信日:2017年5月16日

‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第413号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『生物たちは、人間に生き残るための戦略を教えてくれる』
      『ミレニアル世代が創る世界』
      『ぶっちぎりで』
      『想いの原点』
      『フェイスブック、先回りの防御網有望AR、競合の芽摘む 19億人経済圏 死守』

<伝言>
第141回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
第141回は7月6日スタートです。
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。
商品開発カウンセリング−新しい風を吹かせる「場」です
商品開発社内教育−発想刺激の「場」です

2017年5月16日(火)
もっともっと楽しくgive backをしていきたいな。
8月に75歳になります。いままで経験し、学んだマーケティングの経験を、若い人たちへ、ベトナム・カンボジア・ラオスのマーケティングに興味を持っている人たちへ返していきたいと強く思っています。
“面白いことを楽しく”をモットーに、課題を持っている人たちとの触発を通して共に成長していきたいですね。
東京の企業だけでなく、関西、九州、東北、北海道の企業ももっと訪問したいです。お声掛けください。

■『生物たちは、人間に生き残るための戦略を教えてくれる』
★気づき
 人間は「弱いものでも人一倍努力をすれば勝てる」と思いがちだが、甘すぎる。自然界では、弱い生物は、群れる、隠れる、死んだふりをする、擬態する、周囲の環境に色や姿を似せる、と言った戦略を駆使して、はじめて生き延びることができる。また人間は「今日できることは明日に伸ばすな」と先送りを戒めるが、生物の世界では、先送りは基本的な生き残り戦略である。さらに、人間社会では弱者を支援し自立させることが是とされるが、生物世界では弱者は強いものに寄生して生き残るのが常套手段だ。そしていつの間にか、双方が得をする共生関係を作っていく。このように、生物に学ぶアプローチから、私たちはイノベーションに不可欠な「常識を打破する発想」を手に入れることができる。
楕円思考で考える「経営の哲学」元・花王会長 常盤文克

★コメント
 生存戦略は生物の世界に学ぶ。弱者の戦略を学び、しぶとく生きて行く知恵を学ぶ。生物は人間の先生ではないか。これからの人間社会を考えるにあたってヒントがあるのでは。ウィルスと人間との共生に大変興味を持っています。面白い共生世界です。興味ある方は「破壊する創造者」のご一読を。
常盤文克さんの本も面白いです。「知と経営」「コトづくりのちから」「ヒトづくりのおもみ」もぜひ。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『ミレニアル世代が創る世界』
★気づき
“世界最高の起業家”と謳われるイーロン・マスク氏。 オンライン決裁システムのPayPal(ペイパル)、電気自動車事業のテスラ・モーターズ、宇宙事業のスペースX、太陽光エネルギー事業のソーラーシティなど、複数の世界的企業を立て続けに創設している天才起業家です。
アクセンチュアの川原英司マネジング・ディレクターは指摘する。例えばマスク氏の事業は家庭用蓄電池や太陽光発電、宇宙ロケットにも広がる。世界で網の目のように設置するという充電ステーションと車、家庭、発電所をつなぎ、再生可能エネルギーとビッグデータの「プラットフォーマー」の座を狙う。その一方、環境保護で「地球と人類を救う」などの壮大な理念も掲げる。
目指すのは二酸化炭素を出さない社会だそうだ。ディーラー網や在庫は持たず、ネットで受注生産する。太陽光や風力で発電し、充電費用はゼロという、にわかには信じ難い仕組みも模索する。
テスラには米アップルなどからの転職者が増えている。夏から生産する普及型の新型車には、日本車などからの乗り換えで約40万件の予約も入った。転職者や購入者の多くはミレニアル世代だ。自身もミレニアル世代の深尾三四郎・浜銀総合研究所主任研究員は「この世代のキーワードはexponential(指数関数的)」と話す。3の2乗は9、3乗は27という乗数に似た加速度的成長軌道を表す。テスラで言えば「従来の車、エネルギー、宇宙企業ができなかったことを短期間で実現し、指数関数的な速度で追い抜いていく可能性を感じる」(同)そうだ。
「ミレニアル世代が創る世界」中山淳史
日本経済新聞2017.05.03

★コメント
 ミレニアル世代から大変革が生まれるのかも。注目世代です。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『ぶっちぎりで』
★気づき
 ――次の内閣改造で入閣を求められたら。
「周りからぐうの音が出ないほどの努力をして結果を出さなければ次のチャンスはない。そこそこじゃダメ。ぶっちぎりじゃないと。これが若手の宿命だ。よく『若いから失敗を恐れずやれよ』という。あれは失敗を待っている。失敗したら徹底的にたたきつぶされる。チャンスを得るには、自分がいま出せる最大限をどれだけ出せるかという意識がないと、政治の世界は生き残れない」
 ――閣僚を受けるのは、ぶっちぎりで仕事ができる自信を得た時か。
「自分が選べるものではない。周りが思うほど余裕があるわけではない。必死ですよ」「歌手の宇多田ヒカルさんの『人生最高の日』という歌がある。よく車の中で聞いている。『一寸先が闇なら二寸先は明るい未来』って歌詞がある。いい言葉だなって。(自らが手掛けた)農業改革の時も一寸先は闇と何度も思った。闇を知らなきゃ明るい未来も見えないのかもしれない」
小泉進次郎
朝日新聞2017.04.14

★コメント
 政治家小泉進次郎のインタビュー記事。トップに立つのは、そこそこじゃダメ、ぶっちぎりじゃないと。厳しい世界ですね。自民党は好きではないが、小泉進次郎の活動に注目。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『想いの原点』
★気づき
 大学1年の時に訪れたバングラデシュで、この国で見た子供達の栄養失調をなくしたい。そう考え行き着いたのが新しい栄養素、エネルギー源として注目されたミドリムシです。屋外大量培養に成功後も、事業を軌道に載せる資金を得るまで2年以上かかりましたが、くじけなかったのはこの目標があったからです。
ユーグレナ社長 出雲充さん
朝日新聞2017.04.21

★コメント
 創業者には原体験が重要。原体験の想いが壁を突破する大きな力になる。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『フェイスブック、先回りの防御網 有望AR、競合の芽摘む 19億人経済圏 死守』
★気づき
 はやり廃りが激しいソーシャルメディアの世界で、王者として君臨し続けているフェイスブック。その一因は、自らを脅かす存在になりうると判断した競合相手に対し、早め早めに手を打つザッカーバーグ氏のしたたかさにある。12年には7億ドルで写真共有アプリの「インスタグラム」を買収。14年には218億ドルという巨額で対話アプリ「ワッツアップ」を傘下に収めたのは好例だ。
ザッカーバーグ氏は4年前、スナップの買収も試みたが失敗に終わった。今回発表した写真や動画にデジタル画像を重ねて楽しむAR機能や、昨年インスタグラムに導入した24時間で写真が消える機能は、スナップの写真共有アプリ「スナップチャット」を臆面もなくまねたもの。今年3月に上場を果たし、勢いに乗るスナップが本格的な脅威に育つ前にたたいておこうという執念に近い意図が透けて見える。
日本経済新聞2017.04.30

★コメント
 真の強者はマーケットシェアが大で、成長性が業界、競合企業より高い。真の強者になるには、擬似的弱者の動向を把握することが重要。擬似的弱者とは、現在はマーケットシェアは小さいが、成長性は業界、競合企業より高い。擬似的弱者への対応は、同じ商品を出し潰す、または、M&Aで吸収することが原則。

・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『台北ストーリー』
台北の青春映画 なぜか懐かしい。観たいと思っていた映画「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」の監督エドワード・ヤンに、盟友ホウ・シャオシェンが制作、脚本に参加。80年代の人間模様が淡々と描かれ、ラストシーンはいぶし銀の輝きがあった。オススメです。
『ノー・エスケープ』
イライラし通し、メキシコ移民はアメリカの狂気に戦え。ストーリーもナンセンス。
『人生タクシー』
自由を奪われているイランの現状をドキュメントタッチの映画で暴いた。イランのジャファル・パナヒ監督。映画製作が禁止されていながら、タクシーの乗客たちの様子から、厳しい情報統制下にあるテヘランで暮らす人々がリアルに浮かび上がってくる。日本の「テロ等準備罪(共謀罪)」法もこのように自由を奪っていくのではないかと大変不安に感じる。ぜひご覧ください。オススメです。
『はじまりへの旅』
へんな家族の現代批判。真面目で、面白く、そしてへんでした。
『午後8時の訪問者』
ちょっと期待外れ。ストーリーが作られすぎてスーッと心に入って来ない。女医の心情はよくわかるが、淡々としていてその情熱が伝わって来ない。観終わって銀座シックスに行ったが、混雑していて入る意欲がない。平日ちょっと落ち着いた時に探検に行ってみたい。
『美女と野獣』
心惹かれる映画でした。ストーリー、キャスト、歌、背景共にパーフェクト。日本では撮れない映画。オススメです。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』
サイバーパンク映画。人間の脳を人造ロボットに移植する。移植された脳が自分のルーツを探る。上海の景色が最高。「攻殻機動隊」をベースに実写化。ワクワク・ドキドキ映画でオススメ。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第413号(2017/5/16) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル