1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第352号

配信日:2014年2月18日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第352号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『多様性』
      『生物多様性の維持』
      『多様』
      『文化の多様性』
      『会社のあり方 多様に』

<伝言>
第127回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2014年4月17日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。好奇心に火をつけるセミナーです。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始しています。相談歓迎。ベトナム市場調査、商品開発、マーケティングプラン、新ビジネスなどの相談が来ています。

2014年2月18日(火)
ベトナム、ホーチミンからダナンに行く空港で書いています。
いろいろな日系企業の人たちとディスカッションをしました。成功している企業は、ベトナムに来た時からローカルニーズに合う商品の開発と、適価の開発ができていることです。ベトナム人の企画開発者の育成が急務では。 屋台で飲み仲間になったベトナム人のレストランに遊びに行ったり、チャーミングなベトナム美人と2日間デートをしたり、ベトナム人起業家と長時間熱い話をしたり、マーケティング塾を開いたり、イオンモール1号店を探検に行ったり、疲れましたが充実した7日間でした。

≪行こうよ≫
7月に「ベトナム車座塾」をしたいな。7月18日(金)夕方成田発、19,20,21(祭日)22日朝7時成田着。日系企業とのディスカッション、日本留学生との交換、イオン、市場探検。

今回は「多様性」をテーマに、すでに掲載したものを含めて取り上げてみました。
■『多様性』
★気づき
 多様性にも2種類ある。一つは国籍や性別、年齢などの「目に見える属性」の多様性であり、もう一つが「タスク型の多様性」つまり仕事に必要な能力や経験の多様性。LIXILの藤森社長、カルビーの松本会長も60歳の男性で、経験やスキル、会社として何を重視すべきかという価値観がその企業一筋の生え抜き組とは大きく異なり、それが経営に切れ味と広がりを与える。一方、「目に見える多様性ははためにわかりやすいがリスクを伴う」。属性の違いが壁を生んでしまう負の効果もある。外国人トップは、組織内に言葉の壁を作るかもしれない。
一目均衡 日経新聞2014.01.28

★コメント
人は各々、各々だから面白い。各々だから異質が生まれ、組み合わせによって壁を超える。自信を持って各々を主張し、他の各々を認め合う。地球上の全ての多様性を楽しみたいですね。
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■『生物多様性の維持』
★気づき
企業経営に影響大きく。外来生物法などの関連法規制が事業に充てる影響の他、途上国の動植物を原料とした製品や特許に対価の支払いを求められた例がある。新たな技術開発で新たな市場開拓に乗り出すケースも出始めた生物多様性のリスクとチャンスが顕在化している。外来種のハチから在来種のハチに切り替え(カゴメ)、資生堂はインドネシアの生物資源を使って取得した特許に対して法律に抵触していると指摘を受け、特許を取り下げた。バラスト水処理設備が船舶に必要になる。国内メーカーが進出して事業拡大になってきている。
日経新聞2010.01.10

★コメント
 ベトナムで新しい農業を研究している人がいます。高機能農産物の開発です。農業が最先端になる可能性を秘めている。
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■『多様』106号に掲載済み
★気づき
これからの変化の方向は
1. 量的拡大から多様な価値の創造へ
2. 生産優位から生活優位の地域社会の再生へ
3. 集権・東京集中から地方分権へ
4. 開発主義から環境の回復へ
5. 世界標準の追求から固有文化の回復
 (Voice2月号 月尾嘉男 東大教授)

★コメント
 月尾さんという人が気になります。何年前の雑誌なのかメモが残っていませんが、数年前の雑誌だと思います。5つの多様の芽が見えてきています。これからが本番では。「縮小文明の展望」(東京大学出版会)という本も気になって買いました。まだ読んでいませんが気になります。
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■『文化の多様性』154号に掲載済み
★気づき
 文化の多様性 侵略する側の経済力、軍事力が格段に強くなったのが現代の特徴。生活様式、価値観、礼儀正しさや美しさへの評価基準など、独自の文化の核が失われる脅威がそれだけ大きくなっている。文化の違いや多様性、それに伴う情緒がなくなると、文化は死ぬのである。生き延びるための処方箋を見いだすには、現在進行中の、4つのダイナミズムを考える必要がある。
まずは国境を越えて加速する市場経済が文化を画一化するシナリオ、次が市場経済が民主主義のグローバル化につながるシナリオ、3番目は文化が画一化せずに合体して新しい文化を生み出すシナリオ、そして画一化や合体影響を拒否して文化が衝突するシナリオ。1番目と4番目が悪夢。2番目と3番目がよい夢。民主化とは国、地域、そして個人が文化を自ら選択して、創造し、発信できるということ。そして文化も変化なしには生き延びては行かれない。既存の文化が合体して、新た多様性を生み出さねば。
ジャック・アタリ 作家

★コメント
多様な価値を認め合い発展するにはどうするのか、難しい課題です。まずは、自分の日常の中の文化を見直し、心地よいことを大事にする。その次に家族の共通の文化を見直し、再発見する、そしてコミュニティ、国の文化を見直す。その時、風土と歴史的視点が重要です。自分の文化を大切にすることは世界の文化を認めることにつながるのでは。
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■『会社のあり方 多様に』213号に掲載済み
★気づき
「短期的な利益の追求が必ずしも会社の価値の最大化に結びつかない場合がある。長期的な利益を求める株主なら会社の人的資源を守って企業価値を高める方がプラスに働くと考えるだろう。今後は長期的な利益の追求を掲げるファンドが増えるだろう。」「ポスト産業資本主義の時代にもっとも重要なのは、他社との違いを連続的に生み出し続けられるかだ。そのためには良質な人材をどう確保・育成するかがカギになる。」
東京大学 岩井克人教授
日経新聞2007.09.11

★コメント
人材の重要性が言われながら、なかなか進んでいません。
「ヒトづくりの重み」常盤文克著。人は情と自然の中で育つ、で日本の良さを生かす。良い仕事が人を大きくする、で短期利益追求の問題点。多様性、人を生かす経営、で石垣、曼陀羅の概念を。強い個は強い集団を育む、で部分が全体を強くする、など。共感でした。一読を。
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◆土日朝一番の映画
★『メイジーの瞳 原作What Maisie Knew』
監督;スコット・マクギー&デビッド・シーゲル キャスト;オナタ・アプリール、ジュリアン・ムーア、アレクサンダー・スカルス
身勝手な親に翻弄されるメイジーの包容性に感動、大人を見るまなざしが素晴らしい。生みの両親と育ての両親、ラストがいいですね。オススメです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第352号(2014/2/18) (c) 1999Japan Orientation
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