1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第332号

配信日:2013年3月19日

‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第332号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『よみがえれ日本の経営』
      『商品特徴をどう訴えるか』
      『ラステック』
      『富士重工の成功』
      『世界を語る』

<伝言>
第122回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2013年4月18日(木)スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
第15回「商品開発車座塾」
異業種の商品企画・開発者の学び合い、触発の「場」です。
テーマ:『時代・市場・生活価値観の変化の芽を引き抜く』『イノベーション力を付けるスキルを学ぶ』
日時:2013年6月14日(金)〜15日(土) 1泊2日
場所:福島県会津若松 「向瀧」
コーディネーター:日本オリエンテーション主宰 松本勝英

2013年3月19日(火)
タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーなどのGMS(大メコン圏)の発展が期待されています。東西経済回廊、南北経済回廊の交通網、政治の民主化、積極的な直接投資の受け入れ、5%以上の経済成長率(ラオス8%、カンボジア6%)、仏教を信じ、親日的な国民性など、今後の生活発展が期待されます。3月23日から4月8日まで、ホーチミン、プノンペン、ヴィエンチャン、ハノイの3カ国4都市探検に行ってきます。

■『よみがえれ日本の経営』
★気づき
 東電だけじゃない 閉ざされた組織が 知の創造を断つ。
「形式知」が基本。言葉にうまく表せない現場経験から生まれる「暗黙知」と「形式知」が相互に変換させながら、新たな知を生み出す。「暗黙知」をマニュアルのように「形式知」として経営することは間違い。人間の直観力が衰退する。このような背景は、現場で状況や文脈に応じた適時適切に判断する「実践知」が働かなくなる。科学者ポランニーは「我々は語れる以上のことを知っている」。分析的科学モデルは、人としての倫理、会社は何のために存在するのか、といった主観の部分が抜け落ちてしまう。アートの価値観が必要。経営は科学であると同時にアートである。アメリカは科学的であるが大雑把。大雑把でないとリスクは取れないし、ベンチャー精神も発揮できない。日本は大雑把なモノを完璧に微細化してゆく。日本の企業再生は知のダイバーシティーを高め国境をまたぐこと。そこで大事になるのは知を結集するプロデューサー的人材。
一橋大学名誉教授 野中郁次郎さん
朝日新聞2012.09.01

★コメント
 東洋的知を中心に、西洋的知を融合していくことがこれからの知のあり方では。東洋的知の再発見、再発明をしていくことが重要では。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『商品特徴を、どう訴えるか』
★気づき
 商品特徴を、どう訴えるか 背景説明が重要、その商品がなぜ世の中に登場したのか、消費者の興味を引くテーマ、商品をどんなキーワードと結びつけるか、意外感が必要、第3者による科学的なお墨付き、効果を提案するには、昔からの言い伝えなどと関連づけて。
電通IMC プランニングセンター森健チーフプランナー
日経MJ2006.04.04

★コメント
 魅力商品を魅力的に伝えられなければ価値が生まれない。魅力的に伝えるコツでは。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『ラステック』
★気づき
 田舎風という意味。洗練された田舎風。田舎風のぬくもりファッショナブル。その次として「おばあちゃん」「おばあちゃんのものを着ているの。いいでしょう、っていう自分のほうが好きになる感じ」おばあちゃん風の素朴なぬくもりのある古さこそ、次の新しい「古さ」になるらしい。
中野香織さん

★コメント
 懐かしさは幸せ感につながる。幸せ開発に懐かしい温もりを取り込んでみたら。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『富士重工』
★気づき
 スバルヒット続く理由は「レガシー」「インプレッサ」、好調が続くのは、「差異化」衝突防止装置「アイサイト」でぶつからないクルマと、「絞り込み」軽自動車からの撤退によってインプレッサのモデル周期は7年から4年に縮めることが出来た。移動するクルマと移動を楽しむクルマ。移動を楽しむクルマに特化。
富士重工社長吉永泰之 日経新聞2012.06.24

★コメント
 フォーカスと独自化が成功のポイント。捨てることが戦略では。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『世界を語る』
★気づき
「現在のアジアと似た状況が19世紀の欧州にあった。英国、フランス、プロイセン、ロシアの4カ国間で緊張が高まり、ほぼ半世紀は制御されていたが、1870年代に戦争が勃発し、第一次、第二次、第三次大戦へと続いた。しかし4カ国が緊張を制御できた間は繁栄の時代でもあった。国家間の競争は、うまく操縦すれば経済社会が活性化し、国民の生活水準を向上させる」
「現在の世界で最大の問題はインフレだ。信用収縮と同時に起こったが、二つとも根源は同じだ。問題はアジアの新興国や産油国など経常黒字国の貯蓄拡大にある。米国の住宅バブルは経常黒字国からマネーが米市場に大量に流入した影響が大きい。需要を上回るマネー供給(過剰流動性)で与信金利が過度に下がり、信用バブルが膨らんだあげく破裂した。さらに資源市場に流れたマネーで商品相場も高騰した。問題の本質はマネー現象だ」
「湾岸産油国は自国通貨の米国連動制を維持しているので、経常黒字でマネーが膨らんでも、米国の金融緩和の影響で低金利を維持するためインフレが起こる」
英エコノミスト誌元編集長 ビル・エモットさん
日経新聞2008.06.07

★コメント
 アジアの緊張を抑制するコト、マネーの暴発を止めることは基本では。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

◆土日朝一番の映画
*「アルゴ」監督・主演;ベン・アフレック
スリル、スリル、スリルでした。6人のアメリカ大使館員のイランからの脱出。脱出の手順がオフにされ、瞬間的にオンされていくプロセスがスリル。6人とCIAのプロとの交流も映画の重要な筋。おもしろいですよ。
*「愛アムール」監督;ミヒャエル・ハネケ キャスト;ジャン=ルイ・トランティニャン エマニュエル・リヴァ
愛と病の中で孤独化していく老夫婦の世界。愛と尊厳の物語でもある。重い映画でした。ジャン=ルイ・トランティニャン エマニュエル・リヴァの夫婦の演技が素晴らしかった。生活の音が、静かな暮らしに効果的。絶対オススメ。
*「クラウドアトラス」監督;ウォシャウスキー兄弟、トム・ティクヴァ キャスト;トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント
哲学エンターテイメント映画。愛、別れ、争い、そして愛の映画。最初は戸惑いがあるが、どんどん引き込まれていく。絶対オススメ。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第332号(2013/3/19) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル