1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第323号

配信日:2012年11月6日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第323号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『変化を求めて「暴論」じゃない、まともだ』
      『支持も非難も世間任せ』
      『グローバル化の問題点』
      『幸福の国の悩み』
      『小説で迫る郊外の歪み』

◇伝言
「学び合いの場」11月12月の予定
「ボクシングの魅力発見2」11/27(火)(11/20(火)から変更)
「商品開発イノベーション・チームイノベーション」11/19(月)
「商品開発イノベーション・セルフイノベーション力を高める」12/7(金)
「2013年を考えると2012年を振り返る忘年会」12/18(火)
⇒この回のみ外で「飲み食べディスカッション」を考えています。会費は後日ご連絡します。(6000円ぐらいを考えています)

2012年11月6日(火)
11月11日から18日までイスタンブールに行ってきます。指差しトルコ語を持っての珍道中。オスマントルコ最盛期のトプカピ宮殿、ブルーモスクなど歴史的建造物を見るの も目的ですが、私の興味は、片言の英語、指差しトルコ語を使った、トルコの人たちとのコミュニケーション。出来ればNHKBS放送の「世界の街歩き」感覚で楽しみたい。
ヨーロッパ側旧市街;グランバザールでトルコの食文化に触れ、宮廷料理にもチャレンジ。
ヨーロッパ側新市街;アールヌーボーの建築に触れ、カフェ、居酒屋探検、トルコ音楽などを楽しみたい。先端ファッションも興味あり。
アジアサイド;船に乗ってアジアサイドへ、古いイスタンブールを楽しみたい。
2回目のトルコですが、今回はイスタンブールのみ6日間です。どのような出会いがあるか楽しみです。
※イスタンブール情報があればお願いします。

■『変化を求めて「暴論」じゃない、まともだ』
★気づき
 変化を求めて「暴論」じゃない、まともだ。週刊プレイボーイのインタビューで東浩紀は「福島第一原発観光地計画」を提案。「フクイチの近くからiPhoneをかざすと」特別な技術で「爆発の様子が再現されて、モクモクと煙があがり」、「体験施設の地面が揺れて、ガイガーカウンターの数値がぐんぐん上がって」いくような、そしてそこに来た若者たちが「ヤバいよ!」というような観光施設。忘れない。東さんは、日々の消費の欲望のただなかに「フクシマ」を据え、忘れないものにしようとした。
*内閣などを全部女性に変えてしまう、それは「子供を産むとか、育てるということを本気で考えていない男の社会がかくも悲惨な結果を招いた。」片山杜秀
*いじめ解決として、学級制度の廃止、さらに進んで、学年も、試験も、宿題も、通信簿も廃止して、その結果、いじめを実質的に根絶している。「きのくに子どもの村学園」学園長 堀真一郎さん そのラディカルな教育理念を文部科学省は支持してくれて驚いた。私たちの中に変化を拒む何かが存在している。
高橋源一郎 作家 論壇時評 朝日新聞2012.9.27

★コメント
 ホンネ・ラディカルが世の中を変えていく。ひよらない、妥協しない生き方を通す。ひとりひとりが。私たちの中に変化を拒む何かが存在しているのだ。
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■『支持も非難も世間任せ』
★気づき
 バッシングは「共通の話題づくりにすぎない。『自分も嫌いでいいんだ』と、他者とつながっていたい人々の欲求の表れ」と分析する。それが逆になだれを打てば熱狂的人気に変わる。
評論家の八柏龍紀さんは「他者からの評価でしか自己像を結べない若者は、好き嫌いも決められず、社会の気分に翻弄されている」「世界に変化を求めつつ、自分の生活は変えたくない。その保身の身代わりとして、他者の劇的な『変身』に魅せられる」と語る。
朝日新聞2008.?

★コメント
 つながり過剰で社会に縛られてしまうと流される。過剰なつながりから自由に。
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■『グローバル化の問題点』
★気づき
 グローバル化にあたって、日本人の課題は2つある。
1つは閉鎖性だ。「同じ島国の英国と似ています。英仏海峡トンネルを閉鎖すれば英国は孤立するのに、欧州の方が封鎖されたと考えるのが英国です」
もう1つは、言葉の問題である。「こちらはドイツとそっくりですね。ドイツの科学関係の協議会の委員になったことがあります。国際的な組織ということでしたが、ほとんどの議員がドイツ語しか話せない。外国人もドイツ語ができる人しかいません」
国連大学 ハンス・ファン・ヒンケル学長
日経新聞2007.3.8

★コメント
 世界の中の日本という認識が薄い。外に行かない傾向が閉鎖性を高める。片言トルコ語で11日からコミュニケーションを図ってきます。私のとっておきの手は、指相撲です。
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■『幸福の国の悩み』
★気づき
 膨らむ欲望と格差 自立の道忘れずに 幸せ、今考える時。
政府の役割は、人々に気づいてもらえるように訴えること。よりたくさん消費することが、より幸福をもたらすとは限らないこと 私たちは仏教徒であること。2010年の調査では「幸福」と判断されたのは41%にとどまった。私たちの文化や価値観を守り続けてきました。急ぎ過ぎず、むちゃをせず、人間性を保って。日本はGDPからGHPへの最初の国では。
ブータン首相 ジグミ・ティンリさん
朝日新聞2012.8.1

★コメント
 私は、ヒューマン・ルネッサンス・マーケティングを目指していきたい。人間がイキイキ生きていくためのマーケティングを。
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■『小説で迫る郊外の歪み』
★気づき
 日本の郊外住宅地は高度成長の果実であり、平穏な暮らしを求める核家族の夢の形だった。しかし住民の高齢化につれ、「悪夢の郊外」が虚構から現実に近づく。「かわいいこと」だけが価値を持ち「かわいくないこと」はきぐるみを着せられる。「故郷としての郊外に懐かしさと悲しさがあって、帰りたくても、もう戻れない」「郊外はもはや特定の場所ではなくて、状況のことだと思う。その郊外的状況が日本を覆っている。郊外は日本の縮図」「資本主義と人間の想像力のさいはてを見た」家庭と学校に閉じ込められ、ひたすら消費する機械のように育てられた。「その郊外で生き延びた人の感受性を信じたい。それがなければ将来に希望はない」
日経新聞2002.6.8

★コメント
 郊外的状況が日本の縮図。成長は何を生んだのか。日本の文化の再興(今の懐古的保守主義とは異なる)がこれからの大きな課題では。
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◆土日朝一番の映画
◇「中島みゆき『歌姫劇場版』」
アメリカ ソニーミュージックスタジオでのドキメンタリー部分が、中島みゆきらしくよかった。「時代」のライブバージョンは楽しめた。みゆきファンとしてはまあまあかな。
◇「希望の国」監督;園子温 キャスト;夏八木勲、大谷直子
『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罠』『ヒミズ』作品を全部観てきました。大地震で長島県の原発が爆発、認知症の妻と暮らす老人夫婦(夏八木勲、大谷直子好演)妊娠して戸惑う息子夫婦、津波で母をなくした女性を助ける近くに住む恋人。行き場のない中での、怒り、戸惑い。凛として生きる、老人夫婦に共感。オススメです。
◇「リンカーン/秘密の書3D」監督;ティムール・べクマンベトフ キャスト;ベンジャミン・ウオーカー
人間とヴァンパイア、北部と南部、倫理とアクション。リンカーンを題材にした映画が立て続けに上映されている(何でだろうか)。映画としての発想はおもしろい、しかし3Dアクションがただ速いだけで迫力が半減。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第323号(2012/11/6) (c) 1999Japan Orientation
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