1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第305号

配信日:2012年2月7日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第305号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『MADE IN TOKYOのパソコン』
      『「ことば」が「こと」を招く』
      『満足化行動』
      『頼れる人になる』
      『越境者は前例を破る』

◇伝言
第116回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
115回は27名の参加で2月9日(木)スタートです。
116回は4月12日スタート、受け付け開始。トータル・マーケティングの視点から、商品開発を実践的に深く学ぶ『場』です。利益を生み出す新商品、ニーズ開発、商品コンセプト開発、テスト手法、ネーミング・パッケージング、導入プランづくり、導入後のフォロー。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。今までに29年3000人以上の参加。

2012年2月7日(火)
 今日はちょっと温かくなっていますが、この1週間は大変寒く、体が緊張し、硬くなっているように感じます。脳もかたくなっていないか、気になるところです。遊び・学びをしないと、仕事が貧弱・か細くなってしまうと思っています。昼食もいつもと違う昼食を楽しんでみる、仕事で外出したら、近くの面白いところをのぞいてみる、帰りも、直接帰らないで寄り道してみる。私の知り合いは、会社の帰りに温泉に行って、体と脳を遊ばせているようです。学びの機会も大切です。日本オリエンテーションのセミナーに参加してみる、「学び合いの場」に参加してみる、本を読むことも大切ですが、直接話をして、自ら何らかの発信をすることも、新しい自分を発見するのに有益です。日本オリエンテーションの2月の「学び合いの場」も満席で盛況です。

3月の「学び合いの場」は、
★「触覚の魅力開発」3月8日(木)
元資生堂の日本オリエンテーション客員研究員からのテーマで、官能空間の変化、五感における触覚、さわり心地、喉越しなどの魅力開発を学び合います。
★「家族のこれからとマーケティング」3月19日(月)
家族像が変化しています。血縁家族、非血縁家族、単身・独身・夫婦・ペアー。家族の変化と暮らしが、どのようにマーケティング・商品開発に影響を与えるか。

参加者は、何か気づきを持って参加してください。
時間:共に19時から21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費用:1000円(ビール付き、軽く食事をして参加してください)
申し込みは office@jorien.com

■『MADE IN TOKYOのパソコン』
★気づき
 MADE IN TOKYOのパソコン 日本ヒューレットパッカードの昭島事業所。3万通りの組み合わせから、依頼主の注文を受けて組み立て、1日最大5千台のパソコンを手作業で組み立てる。仕上げに東京という産地にこだわった「MADE IN TOKYO」のシールを貼る。中国より東京の方がコストが安い。過去の数千台の在庫に苦しんだ経験から、需要が集中する東京で生産すれば、注文が来てから作るので在庫の保管や処分に掛かる費用が不要、だから海外生産より安い。コストの安さで選んだ東京生産だが、品質にうるさい日本人に受け入れられているという「世界バリュー」を生んだ。MADE IN TOKYOを初めて4年、アジア地域で25%まで回復、ベトナムからの指名買いの要望もあった。
朝日新聞2009.1.4

★コメント
 消費地に近いところで生産すると、変化への対応がスムーズになる。コスト競争力も出てくる。MADE IN TOKYOのブランドもまだ捨てたものではない。タイの水害へも対応できたのでは。
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■『「ことば」が「こと」を招く』
★気づき
 モンゴルでは、「ことば」が「こと」を招くと言う、「もの」は「こと」を決して招かない。「もの」は「こと」を呼ばないどころか「こと」を阻止すると考えられる。
国立民族学博物館教授 小長谷有紀さん
日経新聞2005.10.29

★コメント
 「こと」開発のヒントでは。「もの」からは「こと」が生まれない。言葉、概念が「こと」を生み出すのでは。
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■『満足化行動』
★気づき
 自分で設定したある基準を超えていると、それで満足できる行動様式。満足化行動をとる人は比較的幸福な人が多く、逆に最大化行動をとる人は不幸な人が多く、鬱とも関係があるのではないか。最大化行動をとる人は、常に最善を心がけ、選択した後もそれが最善であったかチェックするという行動をとってしまう。それが不幸になる理由。幸福のためには、重要なこととそうでないことを分けて、最大化行動をとるべき分野を選んでおくことが必要。
大竹文雄さん 経済学者
日経新聞2009.9.13

★コメント
 満足をどんどん増やしていくと、最大化行動になる。成長より、平等化の方が幸せにつながるのでは。平等を、一つの満足化目標にしてみるのも、幸せにつながるのでは。
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■『頼れる人になる』
★気づき
 近頃、英語圏のメディアで"the go-to person"という表現をちらほら見かける。「誰もが認め、いざという時に頼りにできる人」を意味するらしい。職場でthe go-to personになるには、まず「1日15分、職場を歩き回れ」。毎日顔を見たり挨拶したりしている人には、何かの時に相談しやすいものだ。
コラムニスト 中野香織さん
日経新聞2007.4.13

★コメント
 交ることが頼りを創る。ネットでは交えない。現場で頼りを創ろう。
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■『越境者は前例を破る』
★気づき
 信念を貫き「越境者は前例を破る」、中田英寿は「越境者」、日本人だから、スポーツ選手だから、サッカー小国だからという限界を自らの内側に設けない。自分で考えて行動したことは、成否に関わらず必ず自分の糧、経験になる。「重要なのは、まわりの意見等をしっかり吟味して、最終的には自らの意思で決めるということだと思います。その決めたことが多くの人の普通と違うと、大きな反発を受ける可能性もありますが、それは常にあるという前提で行動しているので、あまり気にならないのです。」
「サッカーを見に行く人たちは、日常にないような刺激を望んでいると思います。それは華麗な技です。想像を超える華麗なパスワーク、正統かつ華麗さを持ったタックル、芸術的なドリブル・・・自分にとってのサッカーにおける最大の目標もそこにあります。」
日経新聞2006.3.8

★コメント
 サッカーU23アジア最終予選で、シリアに痛恨の敗戦。まだ「越境力」が弱いのでは。想いの力、破壊する力、耐える力がないと結果が出ないのでは。強い心がないと「越境者」になれない。変と他人から言われても、信念を持って前へ進む。
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◆土日朝一番の映画
いま、見たい映画
「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」「ニーチェの馬」「果てなき路」「フラメンコ・フラメンコ」「ドラゴンタトゥーの女」かな。今週の土曜日に見に行こう。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第305号(2012/2/7) (c) 1999Japan Orientation
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