1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第259号

配信日:2010年5月6日

『複雑からくり』『ここに、共に在ること』『「階級構造がない」事への関心の高まり』『ヒット商品の条件』『GE会長ジェフリー・イメルト氏』

5月6日(木)連休で2日遅れのミネラルです。
連休に韓国の忠清南道、ソウルへ行ってきました。忠清南道へはソウルから車で往復6時間を超える長旅でしたが、光州のローカルな暮らし、王様のお墓、古いお寺などを見て満足でした。韓国に行ったらソウルだけではなく、昔の百済、新羅などを見てみると日本と韓国の関係が見えてきます。
まだまだ日常の生活リズムにはなっていません。

ツイッターを始めました。感じたこと、行動などをつぶやき、マーケティング・エッセイにしたいと思っています。 http://twitter.com/katsu1970 ときどき遊びに来てください。

■『複雑からくり』
★気づき
 「複雑からくり」をきちんと実現することが重要。製品そのものが複雑からくり、工程が複雑からくり、顧客ニーズとの対応から来る複雑からくり。これらの「からくり」をどう実現していくかが日本企業の競争力になる。

★コメント
 トヨタの車をはじめ、複雑なシステム商品が増えている。製品、工程、顧客ニーズの各々の複雑化をどう最適化するかの概念が必要になっている。「複雑からくり」とは何なのか。
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■『ここに、共に在ること』
★気づき
 「ここに、共に在る」というのは、ここという場を、必要な他者と共にするということです。言い方を変えれば、プルーラル・アイデンティティー(他者のいる、あるいは他者あっての、独自性)を進んで自分に担うこと。
長田弘氏 詩人 朝日新聞2002.09.04

★コメント
 「公」が衰退している。 他者があっての社会であり、自分である。他者との触れ合いを生活の中に取り戻すにはどうするのか?これからの大きな課題では。
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■『「階級構造がない」事への関心の高まり』
★気づき
 iMacは表面だけのインターフェイスを実現してしまった。オタクの人は壁一面に埋め尽くされたビデオの山の中からパッと探すことができる。インターフェイスというのは、キャラをいっぱいばらまくことによって階級構造がない世界認識を整えているのでは。
東浩紀氏

★コメント
 ヒエラルキーの解体=旧のヒエラルキーを解体する。解体の後に、また新しいヒエラルキーが生まれる。いまは旧の解体の時代で、これからは新の構築の時代。
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■『ヒット商品の条件』
★気づき
 消費社会において市場が商品に要求しているのは、個別化、差異性であり、かつ価格合理性と機能性である。これらの要求を同時に解決することがヒット商品になる。

★コメント
 ヒット商品とは、「時代」ではないか。時代の深層をつかみ、商品化する。阿久悠の歌作りに学ぶ。
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■『GE会長ジェフリー・イメルト氏』
★気づき
 「私は自分のことをプロのマネジャーとは思っていない。あえて言えばアクティビスト(活動家)だ。出来るだけ多くの社員や、顧客、ビジネスのパートナーと接点を持ち、その中から新しいアイディアを見つけていく。」

★コメント
 これからの経営者の条件では。アイディアは人々の頭の中で眠っている。それを引き出すのが経営者である。コンサルティングの仕事も同じことです。 

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

【マイカレンダー】2010年4月20日(火)〜5月6日(木)
ツイッターをやり始めたので、細かな活動はツイッターでご覧下さい。 http://twitter.com/katsu1970 です。

土日朝一番で映画を見る
「第9地区」ニール・ブロムカンプ監督 シャルト・コブリー主演
異星人の難民(侵略者ではなく)がヨハネスブルグ第9地区というスラムに居住。超国家機関MNUの強制移住計画の責任者が異星人化し、異星人の宇宙帰還を手伝う物語。空間、異星人のビュジュアル、音響は迫力十分。異星人の子供に親しみを持ちました。文明批判と映画の面白さの融合でした。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第259号(2010/5/6) (c) 1999Japan Orientation
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