1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第248号

配信日:2009年11月17日

『なくす』『キャッチフレーズの評価』『右脳ビジネスを超える』『複眼ターゲット』『挑戦促し成長加速 効率的・平等な福祉社会を』

11月17日(火)
人材以上の商品は開発できない。
魅力的な商品を開発するには、魅力的で、面白い人材を育てることが先決です。
人を育てる、一つの原則は、日本の華道、茶道、剣道の伝統の中にある「守」「破」「離」です。
「守」はセオリーを学ぶ、「破」はクリエーションをする。「離」は新しい考えを創造する。
日本オリエンテーションの人材育成に「守」「破」「離」を取り込んでいきたいと考えています。

■『なくす』
★気づき
 ・洗剤いらない洗濯機(三洋電機)発売
洗剤に代わって汚れを落とすのは「電解水」。水を電気分解して作る電解水に含まれる活性酸素と次亜塩素酸が、有機物の汚れを分解、除菌する働きをする。
電解水は身近ではプールの水の除菌、カップ式自動販売機の水の保存などに実用化されており、感電など身体への悪影響はないという説明だ。
買い替え期にあたる八年前の洗濯機と比べると、水道、電気、洗剤などの運転コストが三分の一程度で済むという。衣類に洗剤が残らず、肌の弱い人も安心して使える。生活排水の環境への影響を減らすことにもつながる。
洗剤が不要というのはまさにコロンブスの卵の発想。環境にやさしいということで、発売前から海外からの問い合わせも相次いでいる。
                         2001.7.28 日経プラス1

★コメント
 既存の視点を捨てて、新視点で考えることは需要創造にとって重要なことです。
ヒガシマル醤油の、油で揚げない唐揚げ調味料なども「なくす」のヒット商品では。タイヤをなくした自動車、モニターをなくしたテレビ。なくしてみると革新が起こるのでは。
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■『キャッチフレーズの評価』
★気づき
 キャッチフレーズを新聞広告にしてみる。新商品の全面広告を作って魅力的なキャッチフレーズが出来ているかチェックを。

★コメント
 ワン・クリア・メッセージで(一言で)商品の魅力を伝えることは、新商品成功の重要なポイントです。新聞全面広告を作ってみるのは面白いのでは。
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■『右脳ビジネスを超える』
★気づき
 AIBOは人の心を豊かにする要素を持っているからこそ人気を呼んだ。このように、もっぱら人間の感性に訴えるビジネスを「右脳ビジネス」という。
それに対して従来型の「役に立つ」「効率を向上させる」というスタイルを「左脳ビジネス」と呼ぶ。21世紀には、「右脳ビジネス」の比重が大きくなるだろう。
もう1つは、いずれAIBOのようなロボットも、少しずつ仕事をするようになるだろうし、仕事ロボットもジョークを言って人を笑わせたりするようになるだろう。
つまり「役立つ」「役立たない」という区別が無くなると言うことだ。
              元ソニー上席常務 土井忠利氏 読売新聞2001.2.6

★コメント
 実用と楽しいの関係が変わってきている。「実用で楽しい」から「楽しくて実用」に変わっているのでは。実用性があるは当然のことです。楽しく食べる、楽しい風呂掃除など、楽しいがメインになってきています。
「役立つ」「役立たない」の区別が無くなるという見解がおもしろい。
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■『複眼ターゲット』
★気づき
 ベイゴマ−昔は禁止、今は「教えて」
新座市に住む写真家で日本ベイゴマ協会世話人の菅原道彦さん(56)が設立した「ベイリーグ」。ベイリーガーは現在約60人。小学校1年生からトラック運転手、機械工、デザイナー、教員、おじいちゃんまで年齢は関係なしで競う。「子どもが相手でもむきになる。大人げないのがいい。かけ事のせつなさも、駆け引きのずるさも、バーチャルじゃないからこそ楽しい。」
                            朝日新聞2001.5.6

★コメント
 大人と子供の複眼的ターゲットの考え方がおもしろい。母娘のターゲットは昔から言われています。祖母と孫(『西の魔女が死んだ』)、祖父と孫もおもしろい。
これからの魅力的ターゲットでは。
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■『挑戦促し成長加速 効率的・平等な福祉社会を』
★気づき
 挑戦促し成長加速 効率的・平等な福祉社会を。
近づく英総選挙、ブレア政権のもとでの英国が、国民の多数派にとって「住みよい」国なのかどうかが問われている。
効率的で平等な福祉社会を目指すのが「第三の道」の政治である。わが国ではこのところ、平等や福祉の評判はいたって悪い。「平等な福祉社会」というと「なにを今さら」と、そして「効率的で平等」と言うと「不可能を要求するたわごと」と思う人が少なくあるまい。「平等」と「福祉」を再定義して初めて、「第三の道」の目指す新しい社会の正体が見えてくる。
                            日経新聞2001.6.1

★コメント
 民主党は、新たな「第三の道」を作ることが出来るのか。挑戦促し成長加速し、今より平等で、今より福祉な社会が出来るのか。私たち個人も相応な努力をしないとかなわない道になってしまう。
                  日本オリエンテーション主宰 松本勝英

【マイカレンダー】2009年11月2日(月)〜11月16日(月)
2日(月)社内打ち合わせ。税理士との打ち合わせ。セミナー資料作りなどなど。
4日(水)企業役員と2010年以降の話。セミナーテキスト作り。
5日(木)6日(金)「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー。商品コンセプトづくりと評価。5日夜はセミナー参加者との懇親会。6日夜は大学同期の懇親会。退職して地元でいろいろ活動している人。まだ、上場企業の役員として活躍している人などいろいろ。私が同期で一番最後に仕事をやめようと思っていたのですが、まだまだかな。

7日(土)食のシンポジウム「伝統と未来」に参加。事務所で仕事。
9日(月)コンサルティング。企業トップも交えて、これからのNB商品の開発について。
10日(火)コンサルティング。テーマ開発がテーマでしたが、ちょっとぐにゃぐにゃになってしまって体制の立て直しが必要。

12日(木)13日(金)「商品コンセプト塾」。身につけるをテーマに、いろいろな商品のコンセプト開発演習。
12日夜は、「マーケティングだべる会」アジア市場を考える。いろいろな経験を持った人が参加。話が盛り上がりました。
15日(月)企業とコンサルティング打ち合わせ。コンセプトのブラッシュアップとテストについて。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第248号(2009/11/17) (c) 1999Japan Orientation
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