1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第155号

配信日:2006年02月21日

第155号
『ほんのりと「死」の臭い』『マツダ再生』『老い』『なぜ縄文文化か』『日本の危機伝えたい』

浅い春、桜の先端もやっと膨らんできました。
今回は、生きるに関するキーワードになれば。

■『ほんのりと「死」の臭い』
★解  説
60代になるとほんのりと「死」の臭いが感じられる。
死は、一生の事業の完遂又は完成と思われがちだが、実は「中断」なので
ある。やりかけで終わって残り惜しいというのではなく、中断された事業
(生涯又は作品)の、その断面の美しさというものがある。大体完成とか
完遂なんていうことは、あるはずがないのである。自分自身の死は、みる
ことは出来ない。死はばったりと出会うのであって、それはじっくりとみ
るわけには行かない。
               詩人 岡井隆氏 朝日新聞2005.03.08

★ミネラル
何かわからないけれど、ホッとするような気がします。
中断でも希望と夢がある、出来れば美しい中断でありたいですね。
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■『マツダ再生』
★解  説
マツダ再生、解けた「全方位」の悪循環。走行性やデザイン、高級感等
25項目車の特性を抽出。マツダが他社を凌駕できる分野を検証した結果、
「デザイン」「ハンドリング」「ブレーキ」など5項目が残った。
「5つの強み」を最大限に生かし、構築したのが「新世代商品群」と呼ぶ
スポーティーな雰囲気に特化したブランド戦略。
                     日経産業新聞2005.05.30

★ミネラル
固有の魅力を磨く、そして深さを作ることが共感を得るステップでは。
選択集中・単純明快・徹底卓越はセオリーのセオリーです。
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■『老い』
★解  説
若さは快楽の源です。でも、それは必ず失われる。失えば苦痛が残るだ
け。それでは幸福にならない。だから若さは価値ではあり得ない。
思索が老いを美味に。
                 池田昌子氏 日経新聞2005.12.16

★ミネラル
ゆっくり思索をすることが成熟です。美しい成熟になりたいですね。
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■『なぜ縄文文化か』
★解  説 
・縄文文化は日本の基層文化、土器を伴う文化は甚だ高度な狩猟・採取文化
・土偶が割られているのは、あの世はこの世と反対で、この世で完全なモノ
はあの世で不完全、この世で不完全なモノはあの世では完全であるという
思想
・アイヌ文化は琉球文化とともに縄文文化
・人間と動物は本来同じモノであり、全ての生き物の霊は循環を続けるとい
う思想が縄文時代の思想である。アイヌの社会では、熊は本来人間と同じ
モノであるが、おいしい肉と温かい皮をミヤンゲ(土産)として人間の
世界を訪れるマラプト(客人)である。このような共存の思想こそ21
世紀以後の人類が帰る思想である。           (出所不明)

★ミネラル
勝ち負けの文化に対して、共存の文化を構築することが重要な時代です。
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■『日本の危機伝えたい』
★解  説
「日本の危機伝えたい」 NHK人間講座で、美と愛を説く
町並み、家造り、ファッション、ヘアースタイル、文化や政治や経済も、
ほとんどが浅ましい限りの物欲、名誉欲、性欲などで成立している。
奥ゆかしさ、礼儀正しさ、勤勉さ、思いやりなど、本来主流であるべきもの
が、その座を明け渡し、留守の間に入り込んだ悪党が、「自分が主だ」と言
い張り、本当の主人が入れない状態なのだ。若者はロマンチシズムを求めて
いる。しかし学校も家庭も社会も殺伐としていて与えてくれないから、居場
所を探している。今、日本国中がまじめになりたい、優しくホンモノになり
たいと思っている。
ハードの時代が終わり、ソフトの時代になっている。
                    三輪明宏氏 読売新聞2005.3

★ミネラル
「欲」を捨てることが出来ればすてきですね。
人に「いいこと」、社会に「いいこと」、地球に「いいこと」。
こんな時代だから「いいこと」をしたいですね。

               日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

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★マイカレンダー2月6日(月)?2月20日(月)    
 コンサルティング予定が、先方の都合で中止になったりして、6日(月)から
10日(金)まで社内で打ち合わせが続く。事務所内の仕事は乗りが悪い。
8日(水)企業の部長、役員の方々との集まり「5人会」がありました。
今回は9人の参加で、社会論、人生観、マーケティング、経営のヒント、そして
具体的な提案など満載。そろそろ終わりにしようと思っていても、話が続々出て
きて、なかなか終わらないほどの盛況でした。みなさんから、いろいろな栄養を
いただきました。
11日(祝)朝8時に出社。社内情報ネットワークの打ち合わせ。
13日(月)から17日(金)までは、コンサルティングの仕事、関西への出張
食事会、打ち合わせなどいろいろ。
16日(木)関西PF会。PF会とは、Path Finderの略で冒険者の
意味です。今までセミナーに参加された方々11人が参加。盛り上がりの懇親会
になりました。17日(金)夜、京都で企業の方にごちそうになり、京都らしい
お店で満足満足。感謝。

ちょっとスランプです。親しい人が2人亡くなりました。
2人とも優しく、好奇心が強くほんとうによい人でした。
1人は企業人で1人は料理人でした。真剣に生きていた人でした。
心よりご冥福を祈りたいと思います。合掌。


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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第155号 (2006/2/21) (c) 1999 Japan Orientation
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