1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第60号

配信日:2002年03月15日

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・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
             http://www.jorien.com

  この2週間は仕事中心の時間を過ごしましたが、おいしいものを食べる、
 楽しく遊ぶこともしっかり。
  27日(水)講演に行った企業の方のご招待で前橋の「かつ久」に行っ
 て、数十分かけて揚げた、あつあつのカツをごちそうになりました。心と
 時間をかけてつくっていただいた「ごちそうカツ」はうまかった。
  28日(木)は先輩コンサルタントの方に久しぶりにお会いし、本を書
 けと説教を受ける。いま日本オリエンテーションみんなでオリエンテーシ
 ョン叢書を出そうと準備中、いつになるかわかりませんがその時はよろし
 くお願いします。
 その日は恒例のPF会があり「エンターテイメントを考える」でディスカ
 ッション。「我を忘れる、違う自分を発見すること」「見られる自分が気
 持ちよい」などいろいろな話がでて、なるほどと同意。
  3月5日(火)は早期退職される部長の方がお見えになって会社とは何
 なのか、何だったのかの意見交換。このごろ会社を辞めたいとの相談を多
 く受けるようになってきました。自立の時代では。
  3月7日(木)「テコの会」で「カッコイイ、ステキ」について中野香
 織さんをお招きしてディスカッション。時代のリーダーとしての「ジェン
 トルマンシップ」、変革としての「ヴァルガリティー」、成熟の深化とし
 ての「ソフィスティケーション」「エレガンス」「ダンディズム」などい
 ろいろヒントをもらいました。
  この週の極めつけは、3月9日(土)誘われて「インラインスケート」
 へ行ったことでした。45年前に「ローラースケート」「アイススケート」
 の経験はあったのですが、それ以降は滑ったことがありませんでした。
 「久しぶりにしてはまあまあですよ」と言われ、少し自信を取り戻し、骨
 折捻挫をせず楽しみました。知識ではなく体で覚えたことは体が反応して
 くれるものです。体で感じ、体で覚えることのだいじさを感じました。
 快動(日本オリエンテーション「健康開発視点30」より)でした。        
               日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英

 伝言メモ
 ★毎週毎週ホームページを新しく(火曜日に)「インスピレーション」連載
  2月 5日(火曜日)「カテゴリー外競合」
  2月12日(火曜日)「内向きの時代−1」
  2月26日(火曜日)「12感覚論」
  3月12日(火曜日)「30%リアルイノベーション」
   読んでご意見を「AGORA」までお寄せ下さい。
 ★魅力研究会12回「嗜好性の開発−嗜好品化による商品の魅力開発論」
  4月19日(金)
 ★魅力研究会13回「基盤が動く時代の商品開発−人口動態とマーケット
  の変化を捉える」5月8日(水)
 ★PF会「ファンタジーを考える」3月29日です。
  http://www.jorien.com

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 MATSUMOTO・MINERALのバックナンバーは以下のアドレスで
 ご覧になれます。http://www.jorien.com/mineral.html

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・■□■…第60号の内容……………………………………………………‥‥・・
 ■■■ Table of Contents

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 ┛┛┛  『モダニズム・デザイン』
 ┛┛┛  『ノワール』
 ┛┛┛  『ウエアラブルPC』
 ┛┛┛  『フラットな感覚』
 ┛┛┛  『消費者の行動変化 第三期の楽しい小売店』
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■『モダニズム・デザイン』
   ★解  説
      最近、洗練されたモダニズム・デザインに対する嗜好が目立って
     いる。イームズ展に集まる若者たちは、イームズの個々の作品だけ
     ではなく、いやそれ以上にイームズの生き方に一貫するモダニスト
     としての「センス」、そしてそれが作り出す世界観に魅力を感じて
     いるのだ。
     消費社会は、「モード」を発明し無限に消費の欲望を生産し続ける
     ことで、資本性社会の延命を実現してきた。ただ、この無限の生産
     というシステムが、いま、確実にわれわれの時代の気分と齟齬をき
     たしたきている。そこで、人々を引き付けるのは、商品世界の「モ
     ード」に飲み込まれないセンスや世界観ということになるだろう。
        2001.12.13 読売新聞 中川理(京都工芸繊維大学助教授) 
   ★ミネラル
      「モード」の時代は終わりつつある。すべてを「モード」として
     消費していくその後に何が来るのか。変わらない自分の「センス」
     の確立がどのように生まれ、育ってくるのか。「不易流行」の「不
     易」の概念が重要になってくるのでは。     
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■『ノワール』
   ★解  説
      「卑しき男」に集まる共感。エンターテイメント文学の世界で
     「ノワール」が脚光を浴びている。「ノワールをあえて訳せば、反
     道徳・不条理ミステリーでしょうか。題材だけではなく、倫理観の
     ゆらぎなど不安感をかきたてる文章が特徴」
            杉江松恋(ミステリー評論家)2001.6.25 朝日新聞    
   ★ミネラル
      話題の人鈴木宗男さんは「ノワール」なのでしょうか。倫理観の
     ゆらぎをつくっている人なのか、疑問です。自分のことだけを考え
     ているただの小悪人(ヒール)なのでは。田中角栄の方が「ノワー
     ル」な人では。
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■『ウエアラブルPC』
   ★解  説
      ウエアラブルには、二つの利点がある。一つは、両手があくこと。
     たとえば、料理を作りながら、ディスプレーでレシピを確認できる。
     もう一つは、ほかの人が画面をのぞけない点だ。これこそ本当のパ
     ーソナル・コンピューターだと思う。
     ケータイとPDA(携帯端末情報)、ウエアラブルPCの三者は、いずれ
     一体化する可能性が高い。そもそも区別して考える必要はないのか
     もしれない。
     2001.11.6 読売新聞 豊郷和之(米ザイブナー社最高製品責任者)
   ★ミネラル
      身体の拡張、五感の拡張の時代です。PCがウエアラブルになる
     ことによって身体が溶解し、身体と社会が解け合って、一体化して
     いくのでは。心配です。
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■『フラットな感覚』
   ★解  説
      スーパーフラットとは、すべてに同時にピントが合った画像、裏
     返すとカメラアイがなくて、もはや奥行きのない2Dの画像のこと。
     カメラアイがないというのは、視線が一つに統合されていないこと
     を意味する。遠近法がはたらかない。世界を見通す定点がなく、さ
     まざまな視点から描かれたイメージが乱立しているだけである。
          2000.2.24 朝日新聞 鷲田清一(大阪大学大学院教授) 
   ★ミネラル
      奥行きのない、さまざまな視点としての「フラット」という概念
     が注目されています。「フラット」という考えは、モノにも人にも
     ヒエラルキーがなく、さまざまなカッコ良さ、価値があるよという
     思想です。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『消費者の行動変化 第三期の楽しい小売店』
   ★解  説
      「変化は四つあります。まず小売業の階層化が終わった。午前中
     に伊勢丹にいた女性が午後には美登利寿司(安い寿司店)にいる。
     どれだけ稼ぐかに関係なく、一人の消費者が店を使い分ける。二つ
     目は高齢化社会を迎え、値段だけでなく品質も含めた価値体系が生
     まれた。消費者はより賢くなり流行に左右されにくくなりました。
     3つ目は先進国の消費の三分の二が選択的な支出になったこと。携
     帯電話の通信費に充てたおカネはファッションに、あるいはすし代
     に使われたかもしれません」
     「そして最後に楽しさ。私たちは単にモノとしてでなく、何らかの
     興味やブランドへの忠誠心を持って商品を買う。楽しい小売店の第
     一期がディズニー・ストアで第二期はナイキや日本のソニー。今は
     第三期に入り、どこにでもあるような店で楽しく買い物できる時代
     です。私がよく行く日用雑貨店は木曜の夜に電気を消しロック音楽
     をかけ、試食品を配る。それはとても楽しいひとときです」
                       2001.7.10 日経流通新聞
              パコ・アンダーヒル(エンヴァイロセル社CEO) 
   ★ミネラル
      楽しいひとときが重要ですが、これからの楽しいひとときは「豊
     かさ」を楽しむより、「幸せ」のひとときの開発が重要ではないで
     しょうか。

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・■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
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    数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
   で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
   となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
   ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。
   原則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行
   きます。触ってみてください。

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・■□■…2002年3月の日本オリエンテーションのご案内………‥‥・・
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    ★第12回魅力研究会
     テーマ:「嗜好性の開発−嗜好品化による商品の魅力開発論」
     講師:高田公理氏(武庫川女子大学教授)
        「嗜好性の創造」
        鈴木正文氏(新潮社ENGINE編集長)
        「心を捉える嗜好品の魅力」
     期日:4月19日(金)12:30〜16:30
     会場:島根イン青山
     費用:21,000円
    ★第13回魅力研究会
     テーマ:「基盤が動く時代の商品開発−人口動態とマーケットの変
          化を捉える」            
     講師:古田隆彦氏(現代社会研究所所長)
        「人口動態から見た社会・生活のゆくえ」
        三浦展氏(カルチャースタディーズ主宰)
        「人口動態と新マーケット」
     期日:5月8日(水)13:00〜17:00
     会場:島根イン青山
     費用:21,000円
     お問合せ/お申込:MailTo:webmaster@jorien.com
    ★PF会「ファンタジーの魅力を考える」
     「ハリーポッター」「ロードオブザリング」などが話題になりヒッ
     トしています。「ファンタジー」とは何なのか、ファンタジーを生
     活の中に取り込むとは、ファンタジックな商品とは。ご興味ある方
     はぜひご参加下さい。
     会場:日本オリエンテーション事務所
         文京区西片1−14−13
         都営三田線春日駅5分 丸の内・南北線後楽園駅7分
         TEL 03-5802-4151
         初めての方には地図をお送りします。
     日時:3月29日(金)19時〜21時
     参加費:1,000円(軽食、飲料代)
     申込:3月25日迄にMailTo:pathfinders@jorien.com
              
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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第60号 (2002/3/15) (c) 1999 Japan Orientation
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 ┛┛┛ 発行者    日本オリエンテーション 松本 勝英
 ┛┛┛ 問い合わせ  MailTo:webmaster@jorien.com
 ┛┛┛ 登録・削除  MailTo:mineral@jorien.com
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