1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

新商品開発15のヒント!(1/23)

配信日:2018年1月23日

「新商品開発・ヒントビット」第196号

・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆    マツモト・新商品開発ヒントビット
■196○   発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001        毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・

2018年1月23日(火)東京の雪にワクワク
今年も楽観的悲観で
悲観的問題や課題にギブアップせず、今年も楽観的に解決していくチャレンジをしていきたい。
支えられる高齢者でなく、支える高齢者になりたいと思っています。そのために希望を持って、やらなければいけないことを実行に移していくことが必要。今朝も、ダンベル、腹筋、バイクの日課をこなしました。
「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちになるものだ」アラン「幸福論」より

【伝言】
第144回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー2018年月2月22日スタートです
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー。
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。

★商品開発ヒントビット第196号

「開発視点30・女性ヘルスケア」2001年、インターネット調査から生活者の生活実感を探り、その結果をキーワードにまとめたものです。生活者の変化はどの方向に・どこまで来ているのか?のレポート。いま読んでみてもヒントになるので取り上げました。
今回は「女性ヘルスケア前編」です。

1.フェミリズム 〜「これからも付き合っていかなければならないと思うと」〜
生理・ホルモン・便秘・そして仕事や人間関係。女性が持つ特有の日常的な好・不調のリズム。女性はたゆまざるその浮き沈みの中でバランスをとろうと折り合いながら生活を営んでいる。事前に不調に備えながら日々折り合う工夫をしている女性のリズム制御にお役にたてる分野は何か。

2.健眠 〜「人生の二分の一は夜なんだし・・」〜
学校や職場での人間関係やストレスからか、若年層ほど不眠が増えている様子が伺える。人生の半分を占める眠りについて、ますます意識が高まり、おろそかにされてきたという意識が寝具や就寝前の過ごし方に影響を与える予兆がある。
もっと健康的睡眠、美容によい睡眠が求められる。睡眠に新しいベネフィットを。

3.玉の汗 〜「体の中の悪いものをすべて出してしまいます」〜
汗は目に見える代謝の象徴。匂い、化粧を落とすなど汗にはネガティブなイメージがあるが、これからは発汗の持つ循環機能、毛穴の汚れを落とす、体温調節、疲れも流れ出るなどの汗の持つポジティブさがこれからの女性健康に必要なのでは。

4.○○式 〜「本場の『式』を試してみたい」〜
足裏マッサージにも、英国式、タイ式、中国式など様々な流派がある。漠然と伝えられている慣わしや習慣を作法など「式」として体系化したとき、それは健康へのセラピー(療法)となる。「式」と名乗れるだけの仕掛けを持っているかが問われる。プロセスがひとつではないトータル感のあるケアが求められている。

5.Self Order 〜『状況に応じたエッセンシャルオイルを枕元に・・・』〜
自分の身体の状態を自分で察知し、自分で対処法を見つける。お医者さんにかかるまでもないが、日常的不調と折り合っていくため・調子を整えていくためのデイリーな自己処方はこれからの健康法。自分の身体とのコミュニケーションを深めるためのカウンセリング機能・カスタマイズ機能が求められる。

6.10代は健康年齢60歳 〜「内臓系がかなり弱ってきているんで・・・」〜
冷え性・肩こり・不眠・抜け毛・・・読んだだけではオバサンのような健康への悩みを持つ10代の女性たち。症状こそ中高年だが対処法は中高年と同じでよいのだろうか。10代特有の生理・心理的特性を踏まえたふさわしい対処法があるのでは。

7.Look Happy 〜『ただ寒いだけで不健康そうに見えて、とても嫌。』〜
「幸せそうに見られたい」のが女性。「不幸せそう」・「疲れてそう」・「不健康そう」に見られることは最も辛い。「Happy」に見えるということは?逆に「Un Happy」に見られるとはどういうことか?女性の見え方を研究することで、商品にもっと「幸せ」という意味的効用をのせていく必要があるのでは。

8.ブランケット 〜『抱きしめてくれると、不安もとんでいきます』〜
仕事でもプライベートにおいても様々な悩み・急に襲われる不安感を抱えて暮らす女性。その心をなだめる為に甘え/抱きしめられ/あたたまりたい。子供の時に母親や父親にしてもらって心地よかった・安心したこと。何の心配もなく包まれたり抱きしめてもらえた頃の柔らかで幸せな記憶を呼び起こすことが女性を鎮める。

9.バトラー 〜「プロの技術、お姫様気分の中で奉仕されたい」〜
職場や家庭でOLとして妻として母として多様な役割をもつ女性。誰かのための時間であることが多い中、普段出来ていない自分のためのケアを、プロの手に委ね優雅に過ごす時間が欲しい。ネイルケアなど外部化しているバトラー(執事)産業の内製化が必要なのでは。

10.女性疲れ 〜『日頃の顔の疲れをとると、また次の日から頑張れるようになる』〜
「メイク」「ハイヒール」その他「女性として装うこと」は楽しみでもあり、自分に課している義務でもある。家に帰った時がその義務から解放され、心から「すっぴん」になれる時。女性疲れ・女性凝りをほぐせる商品・サービスがのぞまれる。

11.シールド感覚 〜『いろんな香りに包まれながら』〜
身体や心に悪影響をもたらす外界環境から自分の身を保護すること。何かに包まれることによって守ること。自分と外界との間に境界線(シールド)をもつことも自分自身を心地よく保つこと。

12.チャームポイント復元・発見〜「自分が気づいていなかった魅力を発見されると嬉しい」〜
自分にとってこれだけは自慢できるというチャームポイント。さらに自分では気づいてなかったのに、人から指摘された魅力のポイント、髪、えくぼ、目、脚、笑顔・・・一点集中で自分の良いところを光らせるポイントを復元・発見する事が女性を活き活きと健康にキレイにしていく。

13.ダンスダンスダンス 〜「踊っているととにかく楽しい」〜
豊かさとは科学技術の進歩や勤勉な労働だけでもたらせるものではなく文芸や音楽、踊りなどの文化と一体になって達成されるものである(ドゥアンゴ伝説より)。 もともと音楽や踊りはもっと暮らしの中に溶け込んでいたのでは。フィジカルに相当な運動量であるがメンタルにもよいのがダンス、合唱の素晴らしさ。

14.スポット〜『簡単にできるし、すごく効きそう。』〜
みんなが口を揃えて「エステに行ってみたい」というが実践している人は少ない。 いいと思っていても「続けていかなければいけない」「いくとずっぽりはまって しまう。」というプレッシャーがトライアルを阻む。継続が条件ではなく、スポッ トで取り入れられる「気楽さ」が提案になるのでは?

15.リバース(反転)〜「乾かしている・なのに、しっとりとした艶と潤いが・」〜
汚れを落とすシャンプー、きれいになるためのマニキュア、髪をセットするドライヤーなどは、女性にとっては「傷めている」という意識がある。これからは傷めているというマイナスを「トリートしている」「鍛えている」などプラスの意味に反転させる視点が大事では。

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