1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・ヒントビット」

商品開発15のヒント!(10/27)

配信日:2009年11月10日

「商品開発・ヒントビット」第17号

1.生活DELIGHTとは。他

商品開発・マーケティングのための「小さな・小さなヒント=ヒントビット」です。

皆さんのヒントビットの投稿、コメント歓迎です。

1.生活DELIGHTとは
生活DELIGHTとは、五感を通じて"楽しい商品・こと"の提案です。
感動、意外、驚き、心地よい、などの開発。

2.楽しみ
食べる楽しみ、書く楽しみ、パソコンをやる楽しみ、着る楽しみ、風呂掃除を楽しむ、の提案です。

3.旅行
旅行は、行く前の計画をする楽しみ、行った時の楽しみ、帰って思い出す楽しみ。
商品を買う楽しみが低下しています。買う時の楽しさを開発してみよう。

4.意外の開発−1
「期待」から「意外」へ。ギャップを開発する。イメージと実際、外見と中身、低価格なのによい、はギャップによる
「意外」づくりです。

5.意外の開発−2
異質性による「意外開発」。組み合わせの異質性、美女と野獣、ミスマッチ、和食器とフランス料理など。

6.意外の開発−3
予想外による「意外開発」。宝くじ、競馬などのギャンブル、旅、生番組など。

7.意外の開発−4
使用してみると意外な面が発見できた。奥の深い、厚みのある商品。単味でない複雑な味。よくつきあってみると、
こんな面もある人なんだね。

8.イタリアの商品作りに学ぶ
イタリアのジャケットの製造工程は120工程です。日本は大体80工程です。
その差の40工程は手作業で、着心地の良さを生み出すために、職人の手が入っています。

9.クオリア
クオリアとはユニークな質感です。リンゴやトマトのように赤いものを見た時に、私たちの心の中には「赤い色の質感」が感じられる。テナーサックスの音は、甘いつややかな質感として感じられる。

10.「モノこだわり」から『生活ことこだわり』へ
山田錦50%カットした日本酒から(モノこだわり)から、白身の淡白の食べモノと一緒に飲むとおしいお酒(生活こと
こだわり)へ。

11.日常、普段のこだわり
普段着、普段食、普段化粧品にこだわる時代です。

12.「高機能」から「使い勝手」へ
着なれた、着古したシャツが心地よい。ゲームニックスに基づく、使いやすさを追求したipodは、使いやすさの生活DELIGHT商品です。

13.文化的価値
文化とは、遊び、遊びのある商品。文化とは使いこなし。ユースインの知恵のある商品を。

14. 日本の文化の見直し
「もてなし」「余韻」「先鋭−精妙の美」(きわめて細かく巧みであること。からくり人形)といった日本的文化の要素を
再発見する。

15.思想・哲学が感動を生む
ベンツの究極の安全。「小さな車は頑丈に、大きい車は柔らかく」。高級モデル「S クラス」「Eクラス」では前の部分を壊れやすく、逆に小型の「Aクラス」では車体全体をより頑丈にしている。大型車と小型車が正面衝突すると、通常は小型車の方が損傷が大きい。この思想は「高級車に乗った会社の社長が助かり、小型車の母子が命を落とすような車作りは、社会正義に反するのでは」という素朴な疑問から生まれた。

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